人は、「その気」にならないとできない
「個性學」に出会って人間一人ひとりの才能が高い精度で具体的に理解できるようになり、これで理想の社会システムをつくっていける!と、希望が見えました。
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ep.10|才能・強み・社会的役割・しあわせなことが3秒でわかる「個性學」
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ところが、周囲の人の才能を高い精度で具体的に理解しているだけでは、その人を活かせないのです。
メンターから教わったことは…
人は、「その気」にならないと、できないんだよ。
ということです。
- その気になるから、やる気になる。
- やる気になるから、本気になる。
- 本気になるから、根気になる。
確かにその通りです。
「やり方」「在り方」「マインドセット」以前に、「その気になる」がなければ始まらない。
私はこのことがすっかり抜け落ちていました。
そして、「その気になる」方法は、個性によって違います。
冗談で「私のやる気のスイッチを誰か押して〜!」とよく言う方がいたのですが、個性學を知れば、ほぼ確実にやる気のスイッチを押すこともできます。
「その気」になるには、「ストローク」で満たされることが大切
ところが、「その気」にさせるには、個性の理解だけでは足りません。
メンターは続けます。
その気になるためには、「ストローク」が大切なんだ。
つまり、コーチが生徒を理解していて「その気」にさせようと思っていろいろなアプローチをしても、生徒が どうしてもその気にならない、やる気に繋がらない場合があるのです。
その場合の原因は、圧倒的な「ストローク」不足。
「ストローク」とは心理学用語で、「心の食べもの」と言われるもの。
「相手の存在価値が高まることすべて」です。
- 「こんにちは」
- 「ありがとう」
- 「助かったよ」
- 「元気だった?」
- 「素敵だね」
という言葉もストローク。
- そっと寄り添う
- ほほえみ
- 笑顔
- アイコンタクト
- ウェルカムな姿勢
- 握手
- ハグ
などの態度もストローク。
- スリッパを出してあげる
- 戸を開けてあげる
- 席を譲る
- 寒いときに温かいお茶を出す
- 名前で呼ぶ
などの行動もストロークです。
つまり、「大切にされている」「見てくれている」「尊重してくれている」と感じることです。
「ストローク」とは
- 心の食べもの
- 「大切にされている」「見てくれている」「尊重してくれている」と感じるすべてのこと(言葉・行動・態度など)
ストロークで心ががたくさん満たされると、人は元気になっていきます。元気になると初めて、「その気」になるのです。
ストロークの反対「ディスカウント」
ストロークの反対は「ディスカウント」と言います。
最近では「ディスる」という言葉があちこちで使われますが、同じ意味です。
英語でdiscountは「価値を下げる・軽視する・見くびる」という意味です。
- 無視する
- 罵倒する
- 馬鹿にする
- 冷たくする
- 目をみない
- 無表情でいる
- 無愛想
- 不機嫌
- イライラをまき散らす
- 上から見下す
- 「そんなの無理だ」と言う
などが、ストロークの反対「ディスカウント」です。
現代社会は、圧倒的にストローク不足
今の社会は、圧倒的にストローク不足の時代と言えます。
ストロークが不足すると何が起きるかと言えば、自分の存在価値がないと感じはじめます。
やる気が出なくなり、無気力になり、自信を失い、いつしかそれが自分の性格であると誤解しはじめます。
最悪、「生きてて意味があるのだろうか…」と考えるまで追い詰められることもあります。
また逆に、攻撃的になり、衝突が増え、トラブルが絶えない人生になることもあります。
実は、世の中で起こっているネガティブな出来事の多くは「ストローク不足」によるものです。
「自分のことを誰もわかってくれない…」そんなふうに感じる人のない社会が、「ストローク溢れる社会」なのです。
コーチング中など、自分が得意な分野でしかできていないと思いますし、どちらかというと苦手なほうだと感じます。
しかし、苦手だからと言い訳していても始まりません。
これからの社会システムを考えるうえで「ストロークは絶対に不可欠」です。
一人ひとりが自分の人生・才能を開花するためには、ストローク溢れる社会にしていく必要があります。
社会をつくるには、まずは自分から。心がけて、トライし続けていきたいと思います。