「人は、それぞれ違う才能がある」の本当の意味
以前、事業展開をする過程で、スタッフを雇用しはじめると同時に、大きな課題が次々に出てきたことがありました。
- 仕事のスピード
- 仕事の精度
- 意識
- モチベーション
どれもが、こちらの期待通りにならないのです。
今振り返ると、それはすべて自分自身のマネージメント能力のなさが要因だとわかります。
しかし当時の私は、「自分は何が得意で、何がとても苦手なのか」が、具体的にわかっていませんでした。
自分が全くマネジメントできていないことに気がついておらず、スタッフに対して「なんでこのくらいのことができないのだろう…」と上から見ていた残念な社長でした。
あまりにも上手くいかないので、本やセミナーDVDを購入するなどして調べまくっているときに、「人は、それぞれ違う才能がある」ということを知ります。2010年のことでした。
それまでは…
などと思っていました。
そしてユニークさとは、
- 自分がどうなりたいのか
- 自分らしく、興味のあることを追求する
その結果の姿だと思い込んでいました。
ところが、「人はもともと才能・強みが違う」ことを具体的に知ったときに、これらは私の個性特有の考え方や方法であったことに気づかされます。
全員に当てはまる考え方や方法ではなかったのです。
個性學でわかった!私特有の長所と短所
「個性學」での私の個性分類は、「大物志向-努力型」というものです。
個性學は、(株)日本個性學研究所の石井憲正先生が、約40年前から研究してきた人間学です。
人が先天的にもつ個性が3秒で具体的にわかり、その正確性には目を見張るものがあります。
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ep.10|才能・強み・社会的役割・しあわせなことが3秒でわかる「個性學」
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個性學の詳細は講座やセッションでお伝えしておりますので、ここでは割愛いたしますが、
「努力型」の長所として…
- とてもストイックに仕事をする(努力が当たり前)
- モデリング(人がしていることを見て真似ること)が得意なので、習得が早い
- 繰り返し行う仕事であれば、経験すればするほどプロ級まで上達する
- 1から10まで教えられなくても、感覚で仕事のコツを掴むことが得意
などがあります。
一方、「努力型」の短所としては…
- 目の前のことに集中しすぎて周りが見えにくい
- 自分にも厳しいが、近い人にも厳しい(高いハードルを与える)
- 待つことが苦手。今すぐ動いて欲しいから、スタッフの成長も待てない
- 計画を立てることも、計画通りに遂行することも苦手
などがあります。
つまり私の個性「大物志向-努力型」は、一人で完結する仕事は得意ですが、チームと計画的に進めるマネージメント能力が著しく低いと言えます。
また目の前のことに集中する傾向があるため、スタッフが今どんな状況なのかや、気持ちやモチベーションがどうなのかまで、注意して見ることができなくなってしまうのです。
自分のバイアス(偏った見方)で、スタッフに無理をさせていた
そのためスタッフに我慢を強いたり、能力に合ってない仕事を与えて負荷をかけ過ぎたり、任せるべきでない仕事を任せてトラブルが頻発したりしていたのです。
完全に自分のバイアス(偏った見方:偏見)に陥ってマネジメントしていたと言えます。
このような経験から、個性・才能・強み・得意なことは「具体的」に理解していなければ仕事に活かせないことを痛感しています。
スタッフ一人ひとりのことを具体的に理解するのはもちろんのこと、まずは自分自身のことを具体的に理解している必要があるのです。
得意なこと・苦手なことを具体的に知る方法